当院の診療方針です。


「正確で適切な診断・治療を提供する。」

当たり前のことですが、なかなか難しいことだと思っています。

最近は、どのような症状がいくつあって、どれくらいの期間持続して、鑑別診断としてどの疾患は除外して・・・
といったマニュアル的な診断・治療が広く行われるようになってきています。

当院ではあまりそのようなやり方は行っておりません。

受診された方が元々どのような方であったのか。
どのような育ち方、育てられ方をして、どのような経験を積んでこられたのか。
そのような方がどの様な過程を経て現在の困難な状況・状態に至ったのか。
それらを見極めたうえでどのような回復の道を歩めば望ましいのか。
薬物療法などの身体面の治療はどのようにすれば良いのか。
精神療法はどのようなアプローチでどのような深さで行えばよいのか。
生活面の助言として休息をとらせた方が良いのか、今しばらく現状のまま様子を見るのか等々、考察しながら治療を行っていきます。
見立てをして、治療を行い、その反応を見て最初の見立ての可否を判断しつつ、修正を加え・・・

その様な流れで治療を行っています。あまり回り道をせず最短経路で回復できるよう心がけています。